『マネーフォワードクラウド確定申告』を使ってみようかな、と検討しているあなた。
最終的には実際に使ってみて決めるにしても、とりあえずサービス内容をざっくり知りたいですよね。
マネーフォワードクラウド確定申告は、個人事業主向けのクラウド型会計ソフトです。
2014年1月に㈱マネーフォワードが提供を始めました。
㈱マネーフォワードは2012年5月に設立され、個人向けの家計簿アプリ『マネーフォワード』で一躍有名になった会社です。
この家計簿アプリのノウハウを生かして作られたのが、マネーフォワードクラウド確定申告です。
では、『マネーフォワードクラウド確定申告』の料金体系やサービス内容、特徴などについて詳しく見ていきましょう。
利用料金について
『マネーフォワードクラウド確定申告』には、3つのプランがあります。
- 年間の仕訳数が50件までであれば、無料で利用できるフリープラン
- 電話サポート以外のサービスが受けられるベーシックプラン 月額800円(税抜) 年額8,800円(税抜)
- 電話サポートもついたベーシックプラン 年額17,200円(税抜)
引用元:㈱マネーフォワード
事業を始めたばかりだと、仕訳数がどのくらいのボリュームになるか分からないですよね。
そんな時は、無料で使えるフリープランで登録して使ってみるのがベスト。
50件まではずっと料金がかからずに使えるので、コストを抑えられます。
フリープランに利用期間の制限はないので、マネーフォワードクラウドの会計ソフトが使いやすいのか時間を気にせずに確かめることもできますよ。
もし年間の仕訳数が50件を越えたら、ベーシックプランに変更することができます。
しかも、ベーシックプランに変更してから30日間は、またもや無料で使うことができます。
ちなみに、ベーシックプランの場合、月額プランであれば途中解約したら日割計算で返金がありますが、年額プランでは返金がありませんので気をつけてくださいね。
料金の支払方法は、クレジットカードのみです。
例外的に、アマゾンや家電量販店でパッケージ版の『マネーフォワードクラウド確定申告』を購入すれば、それ以外の方法でも支払うことができます。
その場合は年額プランで購入することになります。月額プランでは購入できません。
そこで混乱するのが、パッケージ版と聞くとパソコンにソフトをインストールするタイプを想像したんですけど、そうではなくてサイトに利用登録する時に使うプロダクトキーを購入することなんですね。
さらにさらに、アマゾンを見ていたら、パッケージ版とオンラインコード版の2種類があったので補足しておきます。
- パッケージ版
プロダクトキーが配達された箱の中に入っているので、それをサイトに入力して利用するもの - オンラインコード版
プロダクトキーがメールで送信されるので、それをサイトに入力して利用するもの
なんか混乱しますね。
私は、仕訳数が増えたら、仕訳を入力する時だけベーシックプランの月額プランに変更してコストを抑える作戦にしました。
なので、おとなしくクレジットカードで払っています(笑)
サービスの特徴について
『マネーフォワードクラウド確定申告』のサービスの特徴です。
- OSを問わない。Macやスマホ、タブレットでも使用できる。
- 銀行やクレジットカード会社などの明細データを取りこんで仕訳まで自動でしてくれる。
2018年7月現在で、3,627の銀行・サービスに対応しています。
取り込んだ明細データの内容から勘定科目を予測して提案してくれるので、あなたはそれをチェック・修正すればOK。
次回からはその修正を学習して、同じ明細データであれば修正した勘定科目で仕訳をしてくれます。
※参考:連携金融機関・サービス一覧
引用元:㈱マネーフォワード
- 個人向けの家計簿アプリ「マネーフォワードME」と連動できる。
『マネーフォワードME』でレシートを撮影したり手入力したデータを『マネーフォワードクラウド確定申告』に取り込むことができます。
ただし、オーナー権限のユーザーに限定されるので注意が必要です。
『マネーフォワードME』に登録しているメールアドレスが、『マネーフォワードクラウド確定申告』のオーナー権限をもつユーザーのメールアドレスと違うと連動できません。
- 「債務管理」機能を使えば、届いた請求書をまとめて管理できる。
請求書が届いて後日振り込むケースが多い場合には、「債務管理」機能を活用すると作業の効率化ができます。
「債務管理」では、請求書の内容を登録すると、それに対応する仕訳と支払データの作成ができます。
請求書を見ながら仕訳を入力して、振込のデータはまた別で作ってという作業の手間がなくなり、「債務管理」機能の中で完結することができます。
- 他社の会計ソフトからのデータ移行が簡単にできる。
今使っている他の会計ソフトから『マネーフォワードクラウド確定申告』に変えようとしてる場合も、心配いりません。
今使っている会計ソフトからデータをエクスポートして、それを『マネーフォワードクラウド確定申告』にインポートするだけで簡単に移行できちゃいます。
対応している会計ソフトは以下の通りです。
・他社⇔マネーフォワードクラウドの移行が可能な会計ソフト --- 弥生会計 / JDL(IBEX会計) / PCA / 財務応援 / ミロク / freee
・他社⇒マネーフォワードクラウドの移行が可能な会計ソフト --- 会計王 / やるぞ!青色申告 / JDL(IBEX出納帳) / A-SaaS / CASH RADDAR
・マネーフォワードクラウド⇒他社の移行が可能な会計ソフト --- TKC
- 『マネーフォワードクラウド確定申告』の利用ユーザーを、無料で何人でも追加できる。
会計ソフトを使う人が何人かいる場合には、権限をそれぞれのユーザーごとに設定して使うことができます。
何人登録しても、追加で料金はかかりません。
- サポート体制が整備されている
利用料無料のフリープランにチャットサポートはないですが、メールサポートは使えます。
時と場合によるんでしょうけど、私がメールサポートを使った時は回答までに5時間くらいかかりました。
フリープランに登録してから30日間はチャットサポートも使えるので、実際に使ってみるとかなり便利でした。
無料でもメールサポートがあるなんてありがたいことなんですけどね。
チャットの便利さを味わわせるのは作戦か・・・(笑)
他にも使い方ガイドやよくある質問なども充実しているので、たいていのことは解消すると思いますよ。
ちなみに、電話サポートは、フリーダイヤルではなくて通話料がかかるのでご注意を!
- バックアップを定期的に毎日3重で保管してくれる。
ただし、フリープランの場合はバックアップ対象外なのと、利用者の要望でデータの復旧をすることはありません。
あくまでもシステム障害などの場合にデータの復旧を行うものなので、自分の操作ミスでデータを削除してしまった時のために、
定期的に仕訳帳と勘定科目体系のエクスポートはしておいたほうがいいです。
ただし、フリープランではエクスポート機能が使えないので、エクスポートする時だけベーシックプランに変更する必要があります。
ベーシックプランの月額払いは日割りでの料金請求になるので、800円/30日=26円くらいの請求ですかね。
よっぽどないとは思いますけど、念には念を入れるならってことですよね。
『マネーフォワードクラウド確定申告』の強みとは
やはり『マネーフォワードクラウド確定申告』の一番の強みは、無料でずっと使えるフリープランの存在です。
無料で使っているうちに操作にも慣れてきて、抵抗感もなくなります。
事業規模が大きくなったら、そのままベーシックプランに変更するという流れができあがりますよね。
ベーシックプランでも、他の会計ソフトと比べて良心的な価格設定です。
また、㈱実務経営サービスが2017年4月に実施したアンケート調査によると、
会計事務所が活用しているクラウド会計ソフトで最も票を集めたのが、『マネーフォワードクラウド会計・確定申告』でした。
引用元:㈱マネーフォワード
会計事務所が実際に使っていたり勧めたい会計ソフトって、安心感がありますよね。
これからのシェア拡大や、機能・サービスの充実度にも影響してくるはずです。
『マネーフォワードクラウド会計・確定申告』は期待値の高い会計ソフトなので、じっくり検討してみてくださいね。