あなたが開業した時、「何かしら役所等へ書類を提出する必要があるんだろうな」と頭をよぎることでしょう。
でも、何の書類を提出すればいいのか調べるのって、すごく面倒で後回しにしたくなりますよね。
そんなあなたに朗報です!
開業の手続きに重宝するのが、freee㈱が提供する『開業フリー/開業freee』なんです。
これを利用するだけで、とっても簡単に提出しなければならない書類が作れちゃうんです。
そんな便利な『開業フリー/開業freee』を実際に使ってみたので、具体的なイメージがわくように紹介したいと思います。
『開業フリー/開業freee』の特徴
『開業フリー/開業freee』は、開業したら税務署に提出しなければならない書類を一式まとめて作ってくれます。
しかも、無料!
作ってくれる書類は、具体的には以下の5つになります。
- 個人事業の開業・廃業等届出書
- 所得税の青色申告承認申請書
- 青色事業専従者給与に関する届出書
- 給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書
- 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
開業した場合、この5つの書類全てが必要になるわけではないので、条件によっては作成されないこともあります。
あなたのケースでは「どの書類を提出する必要があるのか」「どのように記入するか」は、出される質問に答えるだけで『開業フリー/開業freee』がその回答に応じて臨機応変にやってくれます。
これって、すごく画期的!
お役所の書類って得てして書き方がすごく分かりにくくて、どこに何をどういう風に書けばいいのか悩んで、結局は「直接役所で聞きながら書くのが手っ取り早いんじゃないか」って結論に至っちゃいます。
その役所の人と直接やりとりしながら書くのを、『開業フリー/開業freee』の中でやってるイメージですね。
『開業フリー/開業freee』の流れ
では実際に、『開業フリー/開業freee』の一連の流れを見ていきましょう。
まずはアカウントを登録してログインします。
ログインしたら、「準備」「作成」「提出」の3段階で作業を進めていきます。
どういった質問に答えられなければならないかを事前に把握しておいたほうがスムーズに作業を進められると思うので、
ここでは具体的な質問項目を漏れなくお伝えしていきますね。
アカウントの作成・ログイン
freeeのアカウントをまだ持っていない場合には、メールアドレスとパスワードを設定してアカウントを登録する必要があります。
freee独自のアカウントでなくても、Google、Facebook、Microsoft、Office365といったアカウントがあれば、そのアカウントでも利用できますよ。
『開業フリー/開業freee』のアカウント登録画面はこちら。
引用元:freee㈱
書類作成の事前準備
まずは、事業の内容について質問に答えていきますよ。
「仕事の種類」って一言でいっても、いろいろありますよね。
自分の事業が何に該当するのか、具体的な例を挙げてくれるので、そこから選択すればOK。
選んだ「仕事の種類」に応じて、より具体的な「仕事の概要」の選択肢が表示されます。
この選択肢の中から必ずどれかを選ばなければならない訳ではなくて、選択肢を参考にして自由に入力ももちろんできます。
引用元:freee㈱
引用元:freee㈱
他には、
仕事を始める日付=開業する日
事業から得られる収入の目安
事業をする場所
自分以外に家族や従業員を雇っているか
について答えていきます。
引用元:freee㈱
書類の作成
続いて、必要な書類を作成するのに必要な情報を入力していきます。
- 屋号があれば屋号
- あなたの氏名、住所、電話番号、生年月日といった情報
- 自宅以外で事業をする場合には、事業所の住所
- 収入のある所得の種類 ⇒ 「事業所得」には必ずチェック
- 確定申告の種類
- 家族に給与を支払うのであれば、その家族の情報
引用元:freee㈱
引用元:freee㈱
この中で、5と6についてはもう少し補足します。
5.「確定申告の種類」では、収入に応じてどの申告方法を選択するとどれだけ税金を納めることになるかをざっと算出してくれます。
その結果をみてどの申告方法を選択するかを検討できるのは、すごく助かりますよね。
しかも、最初は、準備の画面でなんとなく入力した「事業から得られる収入の目安」の金額を元に算出されていますが、金額を変更して再計算することもできるので、いろんなパターンで試算できますよ。
単に「青色申告にしますか?白色申告にしますか?」と聞かれても、何が違うのか具体的なイメージができにくいですからね。
引用元:freee㈱
次に、6.「給与を支払う家族に関する情報」です。
各項目の?マークにカーソルをあわせれば補足情報が表示されるので、ぜひ参考にしてください。
- 仕事内容 ⇒ 経理事務、販売事務、調理担当、受付事務など
- 経験年数 ⇒ その仕事をしていた経験があれば、その年数
- 従事の程度 ⇒ 週20時間、週3日8時間など
- 資格 ⇒ 簿記2級、調理師免許など
- 給料 ⇒ ここに入力する金額までしか経費にできないので、給与の上限額を入力しましょう。(←これ大事です)また、仕事内容に対して妥当な金額が求められます。仕事内容や従事の程度に対して、給料が見合った金額でないと突っ込みが入る可能性も。。。
引用元:freee㈱
書類の印刷・提出
一通り質問に回答が終われば、必要な書類のできあがりです。
そうしたら、いよいよ提出です。
書類を提出する税務署を選択
そうすると、該当の税務署の地図と住所が表示されます!
さすが!細やかな気配り!
引用元:freee㈱
出来上がった書類の確認
「書類を確認する」をクリックすれば、PDFで作成された書類が表示されます。
- 個人事業の開業・廃業等届出書 ⇒ 必ず作成・提出
- 所得税の青色申告承認申請書 ⇒ 青色申告を選択した場合には作成・提出
- 青色事業専従者給与に関する届出書 ⇒ 青色申告で家族に給料を支払う場合には作成・提出
- 給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書 ⇒ 家族や従業員へ給料を支払う場合には作成・提出
- 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書 ⇒ 家族や従業員へ給料を支払う場合には作成・提出
それと、各書類の提出期限も気になりますよね。
- 個人事業の開業・廃業等届出書 ⇒ 開業日から1ヵ月以内
- 所得税の青色申告承認申請書 ⇒ 青色申告をしたい年の3月15日まで、年の途中で開業した場合には開業日から2ヵ月以内
- 青色事業専従者給与に関する届出書 ⇒ 家族への給料を経費にしたい年の3月15日まで、年の途中で開業・専従者ができた場合にはそこから2ヵ月以内
- 給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書 ⇒ 給料が発生するようになってから1ヵ月以内
- 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書 ⇒ 提出しなければ毎月納付だが、提出すれば翌月支払う給与から年2回納付に切り替わる。
他の書類の提出は遅れてもそこまで影響はないですが、「所得税の青色申告承認申請書」と「青色事業専従者給与に関する届出書」は期日を厳守しないと納税額に影響が出てきますので、注意しましょう。
書類の印刷
印刷の方法も、プリンタがない場合はコンビニでも印刷できる方法をアドバイスしてくれてます。
書類を印刷したら、マイナンバーとハンコを押す部分まで丁寧に教えてくれます。
?マーク部分にカーソルをあわせれば、ハンコは通常の認印で問題ないことも補足。
引用元:freee㈱
上の画面では分かりにくいですが、作成された書類のPDFの1ページ目に、各書類について記入・押印箇所を詳しく書いてくれてます。(下図参照)
引用元:freee㈱
書類の提出
提出方法としては、税務署へ持参するか郵送するかになります。
上図でも囲いましたが、作成された書類のPDFの1ページ目には、書類を郵送する時のために切り取って使える宛名まで準備されてますよ。
持参するにしても郵送するにしても、税務署で控えに受領印を押印してもらって、大切に保管しておきましょう。
引用元:freee㈱
事業を行っていく上で準備すべきもの
税務署への書類の提出以外にも、開業に伴って準備したほうがいいものがあります。
メインどころとしては、
- 会計ソフト
- 事業用の銀行口座
- 事業用のクレジットカード
「必要だと思っているけど、どれがいいか分からない、いろいろ調べるのも面倒くさい」
そんな時には、勧められるがままにこちらを検討してみるのもありかもしれませんね。
引用元:freee㈱
引用元:freee㈱
引用元:freee㈱
引用元:freee㈱
『開業フリー/開業freee』を使ってみて
『開業フリー/開業freee』を実際に使ってみた感想は、「痒い所に手が届く」という表現がピッタリなほどにきめ細かなフォローをしてくれる優秀な秘書って感じですかね。
これを無償で提供してくれるんですから、ありがたい限りです。
ここまでしてくれたら、もう言うことはありませんね。
拒絶反応が出がちなお役所への書類が、こんなに簡単に分かりやすく作れちゃうなんて。
あなたも「めんどくさくて、なかなか気が向かないなぁ」と思っているなら、ぜひ一度試してみてください。
きっとあっという間に書類が完成して、『開業フリー/開業freee』の優秀さを実感できると思いますよ。