「簿記とか全然分からないんだけど、とっつきやすい会計ソフトってないかな」と思っているあなた。
『freee/フリー』は、そんなあなたにうってつけかもしれません。
『freee/フリー』は、クラウド型会計ソフトの先駆者ともいえる存在で、freee㈱が他社に先駆けて2013年3月から販売を始めました。
その後、多くのクラウド型会計ソフトが出てきましたが、その中でも『freee/フリー』は独自路線をつき進んでいます。
では、そんな一風変わった『freee/フリー』の料金体系やサービス内容、特徴などについて詳しく見ていきましょう。
利用料金について
『freee/フリー』には、3つの有料プランがあります。
- 取引量が少なく確定申告ができればいい人向けのスタータープラン 月額980円(税抜) 年額9,800円(税抜)
- 消費税の申告が必要な人向けのスタンダードプラン 月額1,980円(税抜) 年額19,800円(税抜)
- 店舗をいくつかもっていたり、事業規模が大きい人向けのプレミアムプラン 年額39,800円(税抜)
引用元:freee㈱
それとは別に、無料プランというのもあるんですけど、使える機能がとても限られていて確定申告書類の印刷もできないので、無料プランだけで確定申告を乗り切ることはできません。
無料プランでは、取引データや請求書類の閲覧・編集が直近一ヵ月に登録したもののみ可とあるんですけど、それ以前のデータが消えている訳ではなく有料プランにすれば閲覧・編集ができるようになります。
なので、処理をする月だけスタータープランへ変更するのが、一番節約できます。
(利用料金の日割返金はないので、最低でも一ヵ月分の料金はかかります。)
少なくとも開業した年は消費税の申告は必要ないので、スタータープランで十分です。
『freee/フリー』の申し込みの方法は複雑なので、申し込みの流れはこちらを参考にしてみてください。
-
個人事業主向け会計ソフト『freee/フリー』を誰でも簡単に安く申し込むコツはこれだ!
個人で事業をやっていて、初めて会計ソフトを使って確定申告をしてみようと思っているあなた。 きっと『freee/フリー』も候補にあがっていますよね。 そんなあなたが、他の会計ソフトも試して ...
続きを見る
料金の支払方法として、手っ取り早いのはクレジットカードかPayPal(ペイパル)です。
それ以外の支払方法にしたい場合は以下の方法がありますが、年額払いになるのと少し値段が高くなります。
- ネットショップ(Yahoo!、楽天、amazon)でプロダクトキーを購入する。
- 家電量販店でPOSAカードを購入する。
サービスの特徴について
『freee/フリー』のサービスの特徴です。
初心者でも分かりやすい作りになっている
「会計ソフトとはこういうもの」という固定観念にとらわれず、簿記初心者のために分かりやすい作りにしようとしています。
仕訳については、「貸方」「借方」や「売掛金」「未収入金」「買掛金」「未払金」といったことを意識せずに入力することができます。
意識するのは、「収入」なのか「支出」なのか、「未決済」なのか「完了(決済済)」なのかです。
勘定科目にも細かい説明が出てきますし、あとは家計簿的な要領で必要事項を入力すればOK。
確定申告書の作成では、質問に答えていくと書類が作成されるといった工夫がされています。
初心者向けにしているため、他の会計ソフトと一線を画していて、我が道をいった作りになっているとも言えます。
他の会計ソフトに慣れていると、ちょっと面食らうかもしれません。
たいていの会計ソフトは似たような作りになっているので、感覚的に処理の見当がつきます。
帳票を見たいときはここだな、とか。
この項目はこういった内容を入力するんだな、とか。
『freee/フリー』の場合は、ちょっと頭を柔らかくする必要がありますね。
簿記の知識がある人は、取引入力画面で仕訳形式プレビューを表示させる設定にしていると、どういう仕訳になるのかイメージできていいですよ。
請求書関連の管理が簡単にできる
請求書や領収書、見積書、納品書、発注書などの書類一式の作成と送付、仕訳の入力、入金の管理がまとめてできます。
請求書の発行をすることが多い場合には、この機能を活用すれば作業の効率アップにつながりますね。
郵送を代行依頼する場合は1通150円(税別)かかりますが、メールでの送付は追加料金は発生しません。
スマホアプリ「会計アプリfreee」の機能が充実している
『freee/フリー』は、OS関係なく、Macやスマホ、タブレットでの利用ができますが、特にスマホアプリには力を入れています。
他の会計ソフトだと、スマホアプリでできることは非常に限定的です。
一方、スマホアプリ「会計アプリfreee」は、仕訳の手入力だけでなく、確定申告の書類作成や自動で取り込んだ取引データの処理などできることが多いです。
パソコンよりスマホでできるだけ処理したい人にはいいですね。
ただ、レシートを撮影して取り込む機能「ファイルボックス」は、ちょっと読み取りの精度も使い勝手もよくありません。
Google playの口コミにも、こんなのがありました。私もAndroidなので実際に使ってみると、すごくよく分かります。
とにかく使いづらいです。 「取引の登録」から、添付でレシートや領収書の撮影が可能なのに、なぜ添付でそのままOCRが機能しないのか? 「レシートの撮影」から操作すると、確かに、金額や日付、勘定科目などが自動入力できるケースはあるが、なぜダイレクトに取引の登録に移行できないの? 撮影したレシートを一旦保存して、そのレシート画像を画像一覧開き直して、【取引を登録する】を押下する手間を考えると、OCRで自動入力できる便利さなんて帳消しになっているとは思いませんか? 「取引の登録」「レシートの撮影のみ」「レシート撮影と取引の登録」とするとか、UIをもう少し工夫して頂けませんか?
引用元:Google play
iPhoneのアプリではそういった仕様にはなっていないかもしれないので、ぜひ検証してみたいですね。
他社の会計ソフトとのデータ移行ができる
今は他の会計ソフトを使っている場合でも、『freee/フリー』への乗り換えができるので安心です。
乗り換えが対応しているソフトとしては、以下が挙げられています。
弥生会計/会計王/ミロク/JDL
それ以外の会計ソフトでも、基本的にはCSVでデータがエクスポートできれば問題ありません。
『freee/フリー』⇔『マネーフォワードクラウド確定申告』のデータ移行も実際にできましたよ。
ただ注意が必要なのは、『freee/フリー』⇒『やよいの青色申告オンライン』の移行はできますが、『やよいの青色申告オンライン』⇒『freee/フリー』の乗り換えはできません。
「弥生会計」とあるので『やよいの青色申告オンライン』からも移行できるかと思いきや、CSVでデータをエクスポートできないので移行できないんです。
弥生のソフトは、インストール型は対応していますがクラウド型は対応してないんですね。ちょっとややこしいです。
また、他の会計ソフトからデータ移行する際には、『freee/フリー』が独自のデータ構成になっていることが少し災いします。
仕訳データの項目が、他の会計ソフトと違っているので、移行の際に項目の紐づけがちょっと複雑になるんです。
特に他の会計ソフトでの補助科目が、『freee/フリー』では「取引先」「品目」「口座」という項目に分散するので、それを一つ一つ紐づけなければなりません。
『freee/フリー』から他の会計ソフトへの移行では、エクスポートする時に自動的に変換してくれるので気にする必要はないんですけどね。
プランによっては、『freee/フリー』の利用ユーザーを無料で3人まで追加できる
会計ソフトを使う人が何人かいる場合には、権限をそれぞれのユーザーごとに設定して使うことができます。
スタンダードプランかプレミアムプランを契約していれば、3人までなら追加で登録しても料金はかかりません。
それ以上ユーザーを追加する場合には、1人につき月額 300円 (税抜) 年額払い 3,000円 (税抜) がかかります。
無料プラン、お試しプラン、スタータープランではユーザーの追加はできません。
サポート体制が整備されている
優先度の違いはあるにしても、全ての有料プランでチャットとメールのサポートが利用できます。
実際に、お試しプラン利用中にチャットサポートを何度か利用しましたが、特に優先がなくても待たされずに対応してもらえました。
確定申告が近づいたりすると、この「優先」が効いてくるんですかねぇ。
メールの「優先」は、通常3営業日以内での回答が1営業日以内になるので、だいぶ変わってきそうです。
ただ、メールとチャットどちらも使える状況なら、断然チャットで問い合わせる方が便利ですからね。
残念だったのは、無料プランやお試しプランでは、1週間しかチャットを利用できないことです。
吟味するのにもう少し時間の猶予を。。。聞きたいことは後から出てくることもあるので、せめて30日無料にしてもらえるとありがたいですね。
ちなみに、注意して欲しい点がもうひとつ。
プレミアムプランにある「電話サポート」がちょっと想像してたのと違うってことです。
よく見ると「※事前予約制」って記載があるんです。
サポートデスクに確認してみると、事前に希望日時を予約して、その日時にサポートデスクから電話がかかってくる仕組みとのこと。
その肝心の希望日時は、「予約の状況により異なりますが、早くて翌日のご予約をお取りいただけます。」ですって。
全然、即時解決じゃない!!それなら、もうチャットでいいよ・・・ってなりそう。
引用元:freee㈱
『freee/フリー』の強みとは
『freee/フリー』の一番の強みは、簿記初心者ファーストで設計されていることですね。
この会計ソフトなら、簿記の知識がなくてもそれほど抵抗感なく使用することができます。
専門用語は極力使わないように工夫されていますし、補足説明も表示されます。
簿記になじみがない場合のとっかかりとしては、いい会計ソフトだと思います。
あなたが簿記の知識も習得していきたいと思うのであれば、『freee/フリー』じゃないほうがいいかもしれません。
他の会計ソフトを使ったことがある、あるいは簿記の知識があるなら、かえって『freee/フリー』を使うと混乱するかも。
いずれにしても、あなたが実際に使ってみてどう感じるかが大事ですから、まずはお試しプランで使ってみましょう。